植物|細胞の中のオルガネラとは?有色体?液胞?
オルガネラを一言で表すと?
色素が蓄積しているオルガネラ(細胞小器官)は有色体です。
有色体の役割ってなんだろう?
果実・花・根・傷んだり古くなったりした葉で様々な色を生み出しています。送粉者や果実の捕食者を惹きつけ、種子の散布を助けることがあると考えられています。花や果実においてはカロテノイド・糖・デンプン・脂質・芳香族化合物・ビタミン・ホルモンの合成等の他の反応が起こっています。
どうやって色は変わるの?
カロテノイド色素の蓄積を伴い、果実が熟すと葉緑体が有色体に変化します。
つまり、熟すと色が変わるのはカロテノイドによって変化するのですね。
植物の色の決まり方ってどうなの?
色々な色素が混ざって構成されています。
有色体は、橙色のカロテン、黄色のキサントフィル、その他赤色色素等の色素を合成、貯蔵しています。秋になって葉の緑色の葉緑体が失われると、元から存在したカロテノイドが表に現れ、紅葉が起こっているのです。(花や果実とは異なりカロノイドは生成されない)
カロテノイドとは?
そもそもカロテノイドとはなんなのでしょうか?
野菜や果実などに含まれる、黄・橙・赤色の色素類の総称。ビタミンAに変化するもの、がんや老化などの予防効果が期待されるものや活性酸素消去作用を持つものも含まれます。
液胞とオルガネラは違う
液胞は、細胞内にある液胞膜と呼ばれる膜につつまれた構造である。若い細胞では小さいが、細胞の成長するにしたがって大きくなります。なぜならば、成長する過程で排出された老廃物をため込むためです。秋頃の紅葉が赤や黄色をしているのは、液胞内に色素が不用物として詰め込まれているからです。また、蜜柑などの酸味や花の色は、この液胞中にある色素(アントシアンなど)に由来しています。
良く育った細胞では、多くの場合、細胞の中央の大きな部分を液胞が占める。植物細胞を見ると、往々にして葉緑体が細胞の表面に張り付いたように並んでいるのは、内部を液胞が占めているためでもあります。
参照
「有色体-Wikipedia」
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/有色
「液胞-wikipedia」
知恵蔵(的場輝佳 関西福祉科学大学教授 / 2007年)